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「おーっす」 「やふ~かがみん」 B組に来た私はこなたのボサッとした髪型が気になって言った。 「何よ、その髪…だらしないわよ」 「最近、髪の手入れ全然してないからねぇ~」 「全く…あんたそれ恥ずかしくないの?」 「うん、私はそんなの全然気にならないもん」 「だめよ。休み時間の間に私が切ってあげる!」 「えぇ!?いいよ別に…今切らなくたっていいじゃん」 「何言ってるの!そんなんじゃ一緒にいる私だって恥ずかしいわよ!」 机の上に大きな用紙を広げて、ハサミを取りだす。 「…あんた毎日自分の家で鏡見てるの?」 「うん、毎日かがみは見てるヨ」 「今何か少し気になったけど…まぁ別にいいわ」 こなたの前髪をさわって、ハサミを使って丁寧に切り始める。 なかなか手際よく進めている様って、まる美容室の店員のようじゃないかって思う。 「う~ん、ここはこんな感じでいいかな。」 「そんなの適当でいいよ」 「ここもちょっと長いわね…」 「む~」 「あと、ここは…これでよし、と」 「…」 こなたは最初はいやいやそうな顔をしていたが、次第に言葉を出さなくなり、表情が 変わらなくなる。 「ここはどうしようかな~」 一方、そんなこなたの変化を怪訝に思うこともなく、私は髪を整えていく。 頬が少し赤くなっている事、お互いの顔が近い事。それによって吐息がこなたの顔に かかっていることにも、ただ夢中で作業を進めていた私は気が付かなかった。 「…」 「ここは~…と」 「だめだよかがみ…」 「大丈夫よ、ちゃんと整えてあげるから」 表情を変えることなく続ける。 「そうじゃなくてさ…」 「安心しなさい。私結構うまいんだから」 こなたに目を合わせることもなく、続ける。 「…はずかしい…」 「何よ?」 「かがみの…かお…近い」 一瞬手が止まった。 「な、バカ!またあんたはすぐ人を惑わせるようなこと言うんだから」 そう言ってかがみは作業を再開させる。 「違うよ…他の人じゃなくてさ、かがみだから…私の胸がドキドキするんだよ…」 「へ…」 また手が止まった。 「かがみ…」 明らかにいつものこなたじゃない。顔が赤くて、目が潤んでいる。でもしっかり 私のことを見つめている。 (え?それって…まさか、こいつ、本気!?どうしよう、急にそんなこと言われたって… それに、私たち、女の子同士なのよ…) でも私、顔が赤い…と思う。はっきりと熱を持っているのが分かる。どうしよう。 もう作業を続けることができなくなってしまった。 「こ…こなた…」 こなたが私の服の袖をぎゅうっとつかむ。 「かがみ、私のこと、キライ…?」 少し下を向きながら、上目で私を見て、とても寂しそうな顔をしている。この状態で 否定なんてしたらこなたが泣き出してしまうだろう。 いや、全く否定する気なんてないけど…でも…。 …こなたは親友だ。いつも元気で、私をからかうことはあるけど、実は結構気配りも できる子なのよね。 私はそういうところも理解している。こなたのそういうところを気に入っている。 私はこなたのこと…どう思ってるのかな…?こなたがくっついてきたときは、なんだか 恥ずかしくて、ついいつも抵抗しちゃうけど…。 …でも、もしかしたら…もしかしたら…私も無意識にこなたのこと…? 「かがみぃ」 今、目の前にいる寂しげなこなたはとても可愛く見えて、愛おしくすら感じる。 私の胸が熱い。 この子の気持ちを否定することなんて私にはとてもできない 「べ、別に私はこなたのこと嫌いじゃないんだからね! わ、私…も、こなたのことは好きよ… で、でも、それが恋、なのかどうかはわからないけど、たぶん、今の…私は、あんたと、その… 同じ状態で…だ、だから、こなたの気持ちは…その、えと、えと…嬉しいは嬉しいんだけどさ…」 ああ、もう。しどろもどろだ。うまくはっきりと言葉で伝えられないのが悔しい。 こなたの表情は変わらない。寂しげなままだ。 「で、でも…もうちょっと、その…えーっと…なんて言えばいいんだろ…もっと、お互いの 気持ちを理解したい、って言うの、かな…?」 「そ、それに!わ、私はこなたがほんとに私の事好きなのなら、女同士の、その… 深い感情だって…否定はしないわよ!」 「だからさ、今は…その……」 「く、く、く…」 こなたが下を向いたまま声を出す。 「……?!」 かがみの心の中で暗雲が立ち始めた。 「くくく…ふ…ふ」 「ちょ…あんた…まさか…」 「あーっはっはっはっはっはっ!!!」 こなたが大笑いし始めた。 謀られた。まんまとこいつの計略にはまってしまったと思った。 「かっ、かがみ! すごい良かった! すごい良かったよ! やっぱりかがみは最高だね!! GJ!」 (こ、こいつっ…!!!! 殺意が涌くほど恥ずかしいわ!!) あれ。…ま、待てよ、でも私、こなたの言葉に結構同意するようなこと言ってなかったっけ…? こなたがニヤニヤ嬉しそうに言った。 「こなたの気持ちは嬉しいは嬉しいんだけどさ!」 「なっ!!!」 ただでさえ赤くなっていた顔がさらに真っ赤になった。びくっと硬直したように動きが止まる。 「お互いの気持ちを理解したいって言うのかな…?」 「あ、あぅあぅ…」 そういえばつかさとみゆきが登場していないのだが特に気にしないでほしい。 「…こなたが私の事好きなのなら、否定はしないわよ!!」 「ぎゃあああああああああ!!!!」 私は頭を抑えて、天井を向きながら悲鳴をあげた。恥辱も甚だしい。 「全く、もう!!! かがみんほど萌えさせてくれるキャラはいないよネ!! もう~~ 私萌え死にそうだヨ~!!!」 こなたも顔が真っ赤になって、萌え狂っている。 「いっ! 言うな!! 言うな!! 言うなぁっ!!!」 「かがみん、カ・ワ・イ・イ~~~~!!!」 学校中に響き渡る大声で言った。 「おんまぇ、声デカイわぁああああああっっっっっっ!!!!!」 (間違いない。私の方がデカイ。ビックリマークの数を見ても圧倒的だ。びっくりだ。) 「か・が・み・ん萌えええええええええええっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!」 (さらにデカイ。12個か。すごいな。) …じゃなくて!!! 「かがみ~ん!!!」 「ぅうるさいぃっ!!!!」 こうして…もはや何を言っても説得力に欠けてしまうようになった私だが、その後も 断固として否定し続けた。 もう意地シカ残ッテマセンヨ。私ハ。 帰り道になっても、こなたはずーっと私を恥辱し続けている。ていうか萌え狂っとる。 私はあまりの恥ずかしさになすすべもなく、真っ赤な顔のままただ歩き続ける。だが 何かが爆発しそうだ。 「かがみん! かがみんてすごいよネ!! 萌えの神様だよね!! 萌えのかがみサマだよね!!」 「…」 「本気で恥じらっちゃううとこが、すんごい可愛くて、可愛くて、可愛くて!!!」 「…」 「もぉ~う私どうにかなっちゃいそうだヨ!!!」 「…」 「ね~え、かがみん!」 「…」 「かがみん…好きだあぁぁぁぁーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」 「なっ…バカぁあああああああああああああああああああああああああああああああ」 (以下省略) 声質戦力統計図(!の数による被害想定) 2…教室中に響き渡る程度。 4…陵桜学園全体 8…糟日部全域被害 12…埼玉県に甚大な被害 16…関東地方壊滅 24…日本沈没(今回の話の未収録シーン) コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-20 20 43 59) みwwwなwwwぎwwwっwwwてwwwきwwwたwwwwwwwZEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 24個で日本沈没なら30個でアジア滅亡ですね。 -- 名無しさん (2008-08-24 19 00 33) こなかが萌ええええっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! -- 名無しさん (2008-05-14 18 09 03)
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ひとり、ふたり(前編)へ 4 「落ち着いた?」 「…うん。さっきよりは」 こなたが小康状態になるまでは、かなりの時間を費やした。どうやらこなたの気持ちの暴走も一段落したようだ。 私はこなたを正面から見据えて、切り出した。 「じゃあ、私の話…さっきの続きなんだけど…中断しちゃったからね…聞いてくれる?」 「…できれば…聞きたくないよ…。でも、聞く」 こなたも私を正面から見ている。まつげがふるふる震えている。ちょっと怯えた顔だけど、それでも私の話を聞いてくれた。 「私ね…こなたとずっと一緒にいたらいけないと思うの。あの…こなたが私を好きって言ってくれてからこんなこと言うのもすごくずるいんだけど…こなた、寂しかったんだよね?」 「…!」 こなたが息をのんだ。 「…気づいて…たの…?」 「いや、確証があったわけじゃないよ?でも、んー、結構前になるんだけど、ほら、2年の7月くらいだっけ?こなたがお母さんいないって初めて言ってくれたことがあるじゃない?あのときから、ちょっと注意してこなたをみるようにしてたのよ。最初は全然分からなかった。こなた、意識して寂しさなんて見せないようにしてたでしょ。特に私には。でもね、だから逆になんとなくそうじゃないかな、とも思い始めたのよ。それでよく考えてみると、あんたが甘える、みたいなときって、私だけなのよね。それで、ひょっとしてこなた、お母さんがいなくて寂しくて、甘える相手を欲しがってるのかな、って思って…。でも、もし本当に寂しがってて、そのこと隠してるんだったら、気づかれたくはないわけでしょ?だから私、こなたが寂しがっていたんだとしても、そのことを分かってるって気づかれないように、みたいなことをするようになって…。今年の初詣のときとかね。あのとき、私のお祈りの話が出たじゃない。あのとき私何て言ったか覚えてる?」 「えーと…確か…つかさやみゆきさんと同じクラスになりたい…だったよね…」 「うん。あれ、こなたの名前出したら、こなたとも一緒にって思われるじゃない?でも、それだと万一『一緒になりたい』じゃなくて『一緒になってあげたい』っていうふうに気づかれちゃうかもって思ったのよ。だったら名前出さないで単に照れてるって思われてた方がいいかなーって…。でも、今から考えれば一人だけ名前出さない方が目立つよね。普通にこなたの名前も出してた方がよかったのかなー…なんて」 「かがみ…。気を使わせちゃったみたいだね…ごめんね…」 こなたの目にまた涙が浮かんだ。 「ああもう、泣かない泣かない!実はほんとに少し照れてたってのもあるしね」 ちょっと笑みをつくってあげる。 こなたもつられてちょっとだけ笑う。 「それで、そんな寂しさ抱えてるかもしれない友だちを放っておけないでしょ?だから、私はこなたを支えてあげようって思うようになったの。こなたが私に甘えてきてるなー…ってことはわかったから、こなたがいつかそういう気持ちを乗り越えて、私がいなくても生きていけるようにってね。だから、まずはこなたのことならどんなことでも受けとめてあげよう、寂しくないようにって思って…からかわれても、意味不明なオタク用語使われても、宿題写しに押し掛けられても、全部受けとめてあげた。本当に嫌だったら、とっくに友だちなんてやめてるよ。でも、こなたの寂しさが少しでも薄まるならって思ったら、我慢できたよ。いや、我慢なんて言い方、おかしいね。こなたが嬉しそうにしてると、私も嬉しかったよ」 こなたは泣き笑いのような表情だった。色んな感情がない混ぜになっているのだろう。 実を言うと私もそうだ。 「だから、私はこなたが私なしでも生きていけるようにっていうふうに接してきたの。それで、今回のことで、もしかしたらこなた、もう私を必要としてないのかなって…避けられ始めて思った。避けられ始めた原因は、多分、私が何かミスって私がこなたの寂しさに気づいてるって感付かれたことだと思ったんだよね。自分が隠してる、一番奥のとこにある気持ちに触れられるって…すごく嫌なことじゃない?だから、嫌われて当然だと思った。…でも、このことで私を吹っ切ってくれるかも、とも思ったのよ。自分で言うのもなんだけど、今のところ一番あんたが頼ってるのは私でしょ?だから、私なしじゃ生きられない、なんて、そんなことになってほしくなかったの。こなたにはしっかり自分で自分に支えを持って、一人でも生きられるようになってほしかったのよ」 「…だから私にしょっちゅう宿題自分でやれとか、進路本気で考えろとか言ってくれてたんだね…」 「…まあね。それで、今日の最初の話に繋がるわけよ。こなたのデリケートな部分に触れちゃったことは謝るよ。だけど、そのことをこなたが許すかどうかにかかわらず、こなたとはお別れしたいなって…」 「待ってよ!」 こなたが大声を出した。 すがるような目で私を見つめている。 「待ってよ…待ってよ…。私の寂しさをかがみが知ってたことに私が気づいてたかどうかってことだってそもそも勘違いだったわけじゃない…。私は確かにお母さんいなくて寂しかったよ。家でも外でもそれに気づかれないようにしてたよ。でも、そのことにかがみか気づいてくれて、それで色々やってくれてたってことが分かって、すごく嬉しいんだよ!全然嫌だなんて思ってないよ…。それなのに…そんないきなり…お別れなんて…」 こなたの目から、また大粒の涙が溢れ出した。 「かがみ…せっかく好きだって分かったのに…。やっと伝えられたのに…」 再び、私は息をつく。 そして、言おうか言うまいか最後まで悩んでいたことを、言うことにした。 ちょっとだけ笑って口を開く。 「…とまあここまでの話は私の気持ち一つの形。あんたに一人でも生きられるようになってほしい、私がいなくても大丈夫になってほしい、それは間違いないよ。でもね…」 「…え…?」 「こなたを支えよう支えようって思ってるうちにね、私…だんだん変な気持ちになってきちゃってね、なんて言ったらいいのかな…こなたには私がいなくちゃダメっていうかね…」 「え…?それって…」 「あはは…本末転倒よね…。一人立ちさせるために支えてたのに、支えること自体が目的になってきちゃってね…。で、それからはもっとこなたに近づかなくちゃ、もっとこなたを知らなくちゃ…とか思うようになってね…。矛盾してるよね…。『私がいなくても大丈夫なように』…と…『私が支えてあげなくちゃダメ』…と…。でも…多分…だから…私もね、こなたのこと、好きなのかも…ね…」 「かがみ…」 こなたはしばらくぼー…っとした後、私の胸に飛び込んできた。 「かがみ…かがみ…かがみ…!」 「こらこら、ちょっと落ち着いて」 言いながら、それが意味をなさないことは分かっていた。 だから私も、こなたを抱きしめてあげた。 こんな小さな身体で…よく耐えてきたよね…。 悲しかったよね…。辛かったよね…。 こなたの髪を優しく撫でると、こなたは気持ちよさそうに目を閉じる。 こなたはまだ、泣いていた。 5 こなたの自制がきくようになるまでは、また時間を費やさなければならなかった。 もうとっくに日は沈んでおり、外は夜の帳が下りていた。 「あー…続き話しても、いい?」 「うん…ごめん…嬉しくて…」 「あの、つまりね?私はこなたが好きでもあるけど、離れていてもほしいのよ。だから、まあちょっと余談になるけど、海で普通にナンパとかも期待するし、修学旅行のとき手紙もらって告白期待しちゃったりとかもするわけよ。あ、ずっと考えてたんだけど、あんた修学旅行の手紙の一件、どっかで覗いてたろ!」 「たはは…ばれたか」 「家に帰ってからの電話で、変なこと言ったわよね。『不貞寝してるかと思った』って言ったでしょ?何言ってるのかと思ったけど、私が告白期待して男子と待ち合わせて、それがただの人形譲ってくれってお願いだったってこと知ってたと考えれば辻褄が合うわ。まったく…」 「いやだって…かがみあのときつっこんでくれなくなって…寂しくて…で男子の方みてたりそわそわしてたから、これは何かあるなと。で、ご飯の前に別れてからあとつけていったらあの場面に」 「あんたなぁ!人のプライバシーをなんだと思ってんのよ!ほんとに告白だったらどうするつもりだったのよ…」 いつものやりとりだった。 ほんのちょっとだけ、気が緩む。 「う…どうしてたかな…泣いてたかも…いや、その男子闇討ちとかしてたかな…。あ、じゃあ、もしあれが告白で、そのとき私が飛び出していって同時に告白してたら、かがみはあの男子と私、どっちをとった?」 「え?えーと…」 答えにつまる。 なんと言ったものだろう。 どっちをとっても私の本心ではない。 「うーん…」 私からの答えが返ってこないので、こなたの顔に影が差してきた。 私は慌てて手を振った。 「あ、いや、だからね?あんたが嫌いなわけじゃないのよ?あの男子が特別好きだったわけでもないの。でも…」 「うん…分かってる…。かがみは、私がかがみに頼りっきりになってほしくないんだよね…。言いにくいこときいてごめんね…」 こういうとき、嘘でも「こなた」って言ってあげられないのが、私の悪いところだよね。ときどき嫌になる。 代わりといってはなんだけど、本当のところを言うことにした。 「うーん…そうなんだけど…。両方断って、後でこっそりこなただけにOKしちゃったりとかしたかもね。そうすることが、本当は違うって分かってても。正直、どうなったかは分からない。あのときから、私こなたのこと好きだったしね。すごく悩むと思うけど、好きって気持ちが、支えてあげたいって気持ちに勝っちゃってたら、多分、こなたと、つきあってた」 「えへへ…そっか。ありがと」 こなたの顔に笑みが戻る。 それが、私の一番好きな顔なんだよ。 「…でもさ、あの男子、『こんなこと柊にしか言えないから』って言ってたよね?あれも十分フラグ立ててると思うんだけどねー…。何考えてたんだろうねー…」 「あーもう!終わった話はいいの!」 「かがみから話ずらしたんじゃん」 「悪かったわよ!それで!今後の話を真面目にするけど…」 「…」 こなたの表情が一気に引き締まる。 「考えてみるとさ、こなたのその『好き』って想い…えーと、嬉しいんだけど、ちょっと違うなって気もするのよ」 「え…?どういうこと?」 「その想いはさ、元々私に甘えたいって気持ちからきてるわけだよね?でも、こなたの周りにいる人をみてみると、みゆきには『いい人すぎて頼みづらい』から甘えられないんでしょ?つかさには…まあ言わなくても分かるわね。姉として腹立つけど、あんたつかさを自分と同レベル以下と見なしてるでしょ。あの子、根は真面目なのに…。なら甘えるわけにはいかないわね。ゆたかちゃんには『姉としてのプレッシャー』がどうこう言ってたから甘えられない。あとはおじさんだけど、さっきの話だと家の中でも寂しさ見せないように振舞ってるのよね。…まあ、おじさん親だし、そのこと気づいててもよさそうだけど…。とにかく、そうすると、私くらいしか残らないのよね。つまり、私に甘えたいというより、他に甘える人がいないって言った方が正しいんじゃないかと思うわけよ」 「…そんなこと…」 「あ、別にあんたの想いを否定したいわけじゃないのよ?ただ、その想いは、『私が好き』っていう積極的なものじゃなくて、選択肢を消していった結果残った、消去法みたいなものなんじゃないかなー…って」 「…そうなのかな…。私、ずっとかがみが好きって本当に思ってたんだけど…」 「このことはよく考えなきゃいけないわよ?だって、単に甘えたい人がほしいんだったら、私じゃなくてもいいじゃない」 こなたの表情がどんどん暗くなっていく。 ん…でもここで妥協しちゃいけないよね。 「まあ、このことは私にも言えるんだけどね。私がなんで弁護士志望なんだかわかる?」 「え…?えーと…そりゃ…人助けしたいから?」 「まあだいたいそうね。私ね、危なっかしい人とか見てると、私が支えてあげなきゃって思っちゃうのよ。つかさもそうだしね。そんなふうに、できるだけ多くの人を支えられる人になりたいのね。…だから、支えをほしがってる人をみたら、あんたじゃなくても力になってあげたくなると思うのよ」 こなたが雨に濡れた子犬のような声で問いかける。 「…じゃあかがみは…やっぱり私と一緒にはいられないの…?私もかがみも違う人好きになっちゃうかもしれないし、離れてた方がいいよ、って…そういうことなの…?」 「ほら、そんな顔しないで。離れてた方がいいとは思うよ?でも私だって将来どうなるかは分からないけど、今好きな人はこなただし…本当言うと離れたくない気持ちもあるわけよ」 「…難しいね」 「んー…私は、恋愛の関係と支える関係って対極にあると思うのよ。恋愛関係は、お互いがお互いを求める、相互依存の関係ね。支える関係っていうのは、いつか互いが独立して離れていく、その離れる力をつけるための関係。まあ優劣はないと思うけど、どっちが好きかっていうと支える関係の方よね。お互いがいなきゃ生きていけない人たちよりは、一人でも生きていける、強い人の方が好きだな、私は」 「…え、でもかがみその…結婚とか考えたことないの?」 「勿論あるわよ。でも、それもお互いがなきゃ生きていけない、みたいな関係よりは、強い人どうしが互いを認め合って好きになるっていう関係を考えてたのよ」 「そっか…それじゃ私はどうしよう…」 「それを決めるのも、強さの一つなのよ?私はだいたい決まったけど」 こなたは目を閉じてしばし沈黙する。 やがて、ゆっくりと目を開いた。 「…わかった。じゃあこうしよう。これからは自分一人で生きていけるように頑張るから。私、諦めないよ。私が一人でも生きていける、かがみなしでも大丈夫ってかがみがわかって、そのときまだ私がかがみを好きで、かがみが私を好きだったら…一緒に暮らそう?なんで私がかがみを好きなのか、よく考えてみるから、かがみも私を好きな理由、もっと考えてみて。それから、当面のところの付き合いは…あの、せめて高校卒業までは…一緒に…いてほしいな…。あとちょっとだし…。宿題とか進路とかはかがみに頼らないで真面目にやるから…。私まだ…かがみがいてくれないと…寂しいから…」 私は緩やかに笑った。 自然とこの表情ができた。 「うん。私の考えとだいたい同じね。いいよ、それで。でも、高校卒業までは一緒にいるけど、その先、どれだけ長い間離れてるかわからないよ?こなたが一人でも大丈夫って、私がどうやって判断するかもまだわからないんだよ?それでも私を好きだって想い続けていられる?私がこなたを好きだって想い続けていられると思う?」 こなたがちょっとむくれる。 「うう…意地悪言わないでよぅ…。大丈夫だよ…。きっと大丈夫だから…」 私はちょっとおかしくなって、そして、そんなこなたが…ちょっとかわいくて、少しだけ、心が揺れてしまった。だからこそ、今、言っておかないと。 「ふふ…ごめんごめん。わかったよ。応援してるからね。あ、それから、これは覚えておいてほしいんだけど、私が今日言ったことは、別にこなたの自由な恋愛を禁止するものじゃないからね。あくまでこれは私の考え。こなたが、この先、私以外の人を好きになって、その人と一緒になりたいと思うようになったら、私の言ったことはすっぱり忘れて、その人と幸せになって。こなたが私の考えに縛られることは私も望んでないから…。私のためにがんばることが窮屈に思うようになったら、いつでもそこから抜け出していいんだからね。私は、こなたが私のことをどう思うようになっても、そのことでこなたを嫌ったり恨んだりしないから、遠慮なんてする必要ないからね…」 こなたがまた少し夕立の顔になる。 「どうしてそういうことばっかり言うの、かがみは…。私がかがみを好きじゃなくなった後の話なんて聞きたくないよ…」 「ごめん。まあつまり、私は恩を売りたくてこういうことしてるわけじゃないよって言いたかったのよ。こなたが私をどう思ってもいいよって…。私が人を支えたいっていうのも、その人自身のためっていうのも勿論あるけど、どっちかっていうと、私がそうしたいからなんだよね。私より人の気持ちをよく考えてあげられる人なんていっぱいいるでしょうし、私より人のためになることをできる人もいっぱいいるよ。私ができることなんて大したことないんだから、もし私に不満があれば、別の人のところにいってくれていいんだよ。だから、余計なお世話だと思われこそすれ、感謝なんてされるつもりない。私は、私のできることを、ただやりたいようにやってるだけなんだから。勿論、全力は尽くすけどね」 「かがみ…。でも、私は、かがみが一緒にいてくれて…本当に楽しかったよ。かがみ、そういうこと全然言ってくれないから、気づかないで過ごしてきちゃったけど…今まで一緒に過ごしてきた時間の中に…かがみの想いがいっぱいつまってたんだよね…。私…かがみがいてくれなきゃ…もっとダメになってたと思う…。人を好きになるって気持ちもわからないままだっただろうし…。この先、どうなるかわかんないかもしれないけど…今の気持ちだけは、私、絶対に忘れないよ…」 こなたの気持ちが痛いほど伝わってくる。 少しだけ嬉しくて、少しだけ罪悪感に胸が痛む。 「うん。そう言ってもらえるとありがたいわね…。だけど、本当に寂しくなって、どうしようもなくなったら、無理しないで言ってくれていいからね。もうちょっとの間だけだけど、私が一緒にいてこなたが落ち着くんなら、一晩中でも一緒にいてあげるから。それで元気になれたら、また次の日からがんばって。ね?」 「かがみ…ありがとう…。あは…なんか、逆になっちゃったね…」 こなたが照れくさそうに言う。 「逆って?」 「ほら、私、ずっとかがみのこと寂しがりとかツンデレとか言ってたけど…私の方がよっぽど、自分の気持ち出すの苦手だったね…。寂しがってたのは私の方だったし…かがみのこと、こんなになるまで恥ずかしくて怖くて…好きって言えなかったし…。私、かがみが寂しがってるかなって思ったときは、茶化して紛らわしてあげようとかはしたけど…支える役目はかがみの方だったんだね」 「そうかもね…」 「すごいよね、かがみは。私なんか今日はもういっぱいいっぱいだったのに…。かがみはこんな話なのに全然照れてもないし、堂々としてるよね。今までは照れ屋で寂しがりで、こういうことなんかかなり苦手だと思ってたけど」 「そんなことないわよ?私だって恥ずかしい気持ちくらいあるわよ。けど、しっかり伝えなきゃいけないことは、ちゃんと言わなきゃダメだってことよ」 「そうだよね…。ん?あれ?」 「どうしたの?」 こなたが急に首をひねった。 「今気づいたんだけど、かがみが私が寂しがってることに気づいたのって、私がお母さんいないって言ってからだよね?」 「ええ、そうね」 「あーそっかー…ふーん…ていうことは…」 こなたがにまにましだした。 何だか猛烈に嫌な予感がする。 「な…何よ」 「3年に上がるとき、私らと一緒のクラスになりたいって思ってたのは、私と一緒にいてくれるため…それはわかったよ。でもさ…2年に上がるときも私らと一緒のクラスになりたいって思ってたんだよね?たーしかそんなこと言ってたよねー…」 あれか!あのことか! こいつ、こんなときにそんなこと思い出しやがって! 「そのときはまだ私が寂しがってるってわかってなかったんだよねぇ…?つまり…」 「黙れ黙れ黙れ!それ以上言うなああ!」 「あー…やっぱりかがみも寂しかったんだねー恥ずかしかったんだねー。ほらおいでー?なでなでしてあげるよー?」 つかさのやつめ…。いくら姉妹だからって何でもかんでもつかさに言うのはやめた方がいいのかしらね…。 「いいじゃない。似たものどうし、慰めあおうよー」 「あんたと一緒にするな…」 「えーどうしてー?そんなにツンデレっ娘しなくていいのにー」 「ツンデレ言うなってのに!」 結局私がこなたを支えようとしてたのは、自分も寂しかったからなんだろうか。こなたといつか離れてしまうのが寂しかったから、何とか理由を見つけて、こなたと一緒にいようとしただけなんだろうか。 そんな疑問は、とっくに解決したものだと思っていたのに。 「言ったでしょ?あんたは、私が支えてあげたいのよ。その私が寂しがったりしてちゃ…あんたの支えが、なくなっちゃうじゃない…。私に頼りっきりってのも困るけど…そんな寂しがってるこなた…みたくないよ…。こなたには、寂しさを隠すためじゃなくて、寂しさを乗り越えて、本当に心から笑っていてほしいんだよ…」 「かがみ…」 こなたがちょっと真面目な顔になる。 「あのさ…そいじゃきくけど、かがみ自身の支えって…何?」 「…え?」 私の支え。 そんなことはわかりきっている。 「何言ってんの。私が支えた人が、私なしでも生きていけるようになったら、それが何よりよ。今はこなた。あんたがそれだけどね」 「そう…。ならいいんだけど…。私よりかがみの方が無理してたりするんじゃないかなって…。さっきもさ…私の想いが強すぎてどうにもならなくなったとき、かがみ、私には離れていてほしいって思ってたのに、私を落ち着かせるために、躊躇なくキスしてくれたり、その…身体、差し出したりしてくれたよね?私には辛くなったらそんなふうにかがみがいてくれるけど…かがみには…」 「バカにすんじゃないわよ。そんなに私は弱くないつもりよ」 そうだよ。 こなたが私のもとから去っていく。そう考えたとき、私はどう感じる?こなたが寂しい気持ちを抱えたままどこかへ行ってしまったら、私はそれをずっと引きずるだろう。私に何かしてあげられたことはあったんじゃないか、こなたが寂しさを乗り越える手助けをできたんじゃないか、とずっと考えてしまうだろう。 でも、こなたが私を必要としなくなってからお別れしたらどうだろう。きっと、悔いはない。こなたがちゃんと自分で自分を支えられるようになった姿を見たら、私はもうそれだけで嬉しい。私がこなたをしっかり支えてあげられた、こなたはもう一人で大丈夫だ、そう実感できたときが、何よりの私の支えになるだろう。 それは確かに私にだって寂しく思うときはある。一人きりでいると、皆と一緒にいたい、なんでもない話題で盛り上がったり、冗談言いあったりしたいと思うときはある。でも、誰かを支えるっていうのは、一人きりでやることじゃない。その相手と一緒の時間を過ごすってことだ。その結果、私の力でその人が何かを克服できたり、悩みを解決できたりするなら、私が一緒にいられた意味があったということになる。そこには、私が寂しさを感じる余地なんてない。支えてる相手に入れ込んじゃったりするあたり、まだまだ私も修行が足りないとは思うけど。ん…だけど、こなたなら…いいのかな…。それは…これから考えることにしよう。 「だから、とにかくあんたがしっかりしてくれるのが一番なんだから。今は余計なことは考えないで、そこだけに集中しなさいよ」 「うん…。わかった。かがみがそれでいいんだったら、私、がんばってみるよ」 それでいいんだよ。 それでいいんだよ。 そうしてくれないと、本当に、困るんだから。 「かがみ…その…これからも、よろしくね?」 こなたが右手を差し出してくる。 その手をそっと握り返す。 「こちらこそ、よろしく。期待してるんだからね?」 「うん!」 こなたは満面の笑みで、頷いてくれた。 6 「おはようございます、泉さん」 「みゆきさん、おはよー」 「あ、かがみさんとつかささんもご一緒でしたか。おはようございます」 「おはよう、みゆき」 「おはよ、ゆきちゃん」 月曜日。朝、私たちは久しぶりに四人で机を囲んだ。 もう来ないと思っていた風景。 あの日、私の手で終わらせる筈だった風景。 それを目にして、これでよかったのかな、とちょっと思う。 けど、それはこなたのため、自分のため、と言いながらどこかに思い描いていた虚像だっただけのかもしれない。 本当は私はどう思っているんだろう。 それは、簡単なことだ。 今、心いっぱいに満ちている、この思いが答えだ。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-22 20 33 32) くどい。 -- 名無しさん (2010-10-07 15 13 24) やっぱ普通に考えると百合って難しいよなぁ…ありがとうございました -- 名無しさん (2009-04-14 22 23 15) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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No.013 柊かがみ 冬服ver. (Kagami Hiiragi Winter Uniform Ver.) 「まともに始めなさいよ!」 情報 作品名 TVアニメ らき☆すた 価格 2,500円(税込) 発売日 2008年09月13日 商品全高 約135mm 付属品 表情:通常、笑顔 手首:×10(雑誌持ち手×2) 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋) その他:雑誌、シール(コンプティーク表紙) 写真 キャラクター概要 メイン4人組のツッコミ役で、柊家の三女。柊つかさは二卵性双生児の妹に当たる。 現実的かつシビアで他人にはやや厳しい反面、自分にはやや甘め(特にダイエット関連)。 寂しがりやな一面があり、4人の中で自分だけが違うクラスに配属されたことを不満がっている。 シューティングゲームやライトノベルが好きで、以外にアニメやゲームに関する知識が多く、 こなたと接するうちにオタク知識が増えつつあるが、本人はオタク扱いされるのを嫌っている。 商品解説 雑誌持ち手が付属。 雑誌は元が無地で付属のシールを貼ることが出来る。 シールは「コンプティーク」が二枚。 良い点 悪い点 注意点・不具合情報 関連商品 泉こなた 冬服ver. 泉こなた 夏服ver. 泉こなた コスプレver. 柊かがみ 夏服ver. 柊かがみ コスプレver. 柊つかさ 冬服ver. 柊つかさ 夏服ver. 高良みゆき 冬服ver. 高良みゆき 夏服ver. コメント 名前 コメント
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何気ないこと(3)こなた視点 いつもの帰り道。寄り道して、クレープ屋でいつものクレープを食べる。 私はチョコバナナクレープ。チョコとバナナと生クリームがたっぷりでおいしいはずなんだけど、今日はどうしてだろう。あんまりおいしく感じない。まぁまだ一口も食べてないんだけどネ。 「ねぇ、こなちゃん。具合悪いの?」 つかさが不安そうな表情でこっちを見てる。 「そんなことないよー!」 「でも、一口も食べてないよねぇ?」 む、つかさの癖に追い討ちを掛けてくるとは・・・。やるな、お主。 確かに、私は買ったクレープにまだ一口もつけてなかった。具合が悪いわけでも、お腹が空いてないからでもないんだけどさ。 「ちょっと考え事してたんだヨ。アニメの録画がずれてないかとかさ」 適当なことをいっていると思う。今日は、アニメなんて深夜アニメだけでこの時間にやっているものはないんだから。 なんかだかなーこのモヤモヤした感じは。思うにそれが私を物思いにふけらせている気がするヨ。 「泉さん、本当に大丈夫ですか?」 片方の頬に手をあてて、心配そうに私を見つめているみゆきさん。いやーいつもながら、萌える仕草ダネ。 「だから大丈夫だってば、二人ともどうしたの?」 私はいつものように明るく切り返した。 「いえ、大丈夫なら良いのですが・・・」 元気な姿を見せてもちょっと心配そうな顔のままなみゆきさん。私って今日、そんなに変カナ? 「はぅぅ、こなちゃーん、ゆきちゃーん、クレープが」 バサバサという音が聞こえたと思ったら、つかさが涙声を上げていた。見ればカラスが器用にも、つかさからクレープを奪っていっていた。つかさの頼んだ、ミックスフルーツクレープは、よくカラスが持っていくんだよね。なんでかわからないけどさ。 「つかさ、これあげるヨ。私、今日なんか食欲ないからさ」 そう言ってから、つかさに自分のクレープを渡す。 「ほんとに?ありがとう、こなちゃん」 つかさが笑顔に戻った。なんだかほっとした気がする。でもいつもならこの役回りは私じゃないんだけど・・・。 しばらく、もくもくとクレープを食べる二人を凝視にならないように見つめていた。みゆきさんは、イメージ通り上品な食べ方ダネ。つかさも、ほっぺたにチョコレートと生クリームが少しついてるところがなんだか、つかさっぽいなぁ。 今、つかさとみゆきさんは、バルサミコ酢をつかったパフェについて検討中だ。といっても、つかさが少し目をきらきらさせながらしゃべっているのを、微笑を湛えたみゆきさんが相槌を打っているだけなんだけど。 なんだか、今日は物足りないなぁ。こう、なんていうか・・・んー。なんでかな?すごくモヤモヤして物足りない。二人にあって、私に無いもの。 クレープじゃないことは確かだね。つかさがおいしそうに食べてるのをみてるとあげたことが良かったことにしか見えないし。 「今日、おねえちゃん。どうしたんだろうね。お昼はちょっと変だったけど、調子が悪そうには見えなかったんだけどなぁ」 つかさがふと思い出したようにいう。 そうか、かがみがいないんだ。だから物足りなくて、もやもやして。私は二人に心配をかけてしまうような元気のない表情をしちゃってるのかもしれない。 「かがみがいたら、カラスも恐れをなして寄ってはこないだろうにねぇ」 私がそう言っても、あの怒っているように見えて、その実、うれしそうで寂しそうな吊り目の友人からの突っ込みはない。 「あはは、こなちゃん。それはひどいよー」 つかさが笑いながら言う。実際、かがみがいてもカラスは来ただろうけどネ。でも何かを期待していってしまう。 何も気兼ねしなくていい存在に甘えてつい、少しきついことを言ってしまう。 かがみが相手なら絶対大丈夫。そんな根拠のない核心を勝手に作って。 もしかしたら、お昼に言った事はかがみを傷つけてしまったのだろうか。それで、かがみが一人で帰ってしまったとしていたら、どうなってしまうんだろう。 なんだか言いようのない不安が競りあがってくる気がした。 それを紛らわすために、みゆきさんに抱きついて、ちょっとかがみに言わせればセクハラ発言をして場を盛り上げた。 二人は笑ってくれるし、受け止めてくれる。でも・・・なんか物足りない。モヤモヤしたままだった。 帰りの電車も、座れなかったから私はみゆきさんに抱きついたり、つかさに寄りかかったりいろいろ悪戯してみたけど、もやもやは晴れることは無かった。 「ただいまー」 って言っても、今日は返事は無いんだっけ。お父さんは、締め切り間近の所為でホテルに担当の人と缶詰だし、ゆーちゃんは風邪をこじらせて部屋で寝てるはずだし。 私は電話の受話器をとって、元に戻した。電話をすれば長くなるかもしれないから、その前にゆーちゃんの様子を見に行かなくちゃ。 そっと、ゆーちゃんの部屋のドアをあけて中をみると、ぐっすりと眠っていた。机の上には小さめの土鍋が空になっておかれていた。 もしかしたら、ゆい姉さんきたのかな?いくら、ゆーちゃんが心配とはいえ、仕事中なのに世話をしにきて大丈夫なのかねぇ。 でも、モヤモヤで頭がいっぱいで、ゆーちゃんのことを忘れて寄り道していた私が言えた義理じゃないよね。部屋に入って土鍋を確認するとまだ中は乾いてなかった。それに薬を飲んでぐっすり眠っているこの様子だと、ゆーちゃんの晩御飯は終わりと考えても問題ないかな。 そのあとのことはゆーちゃんが起きてから考えよう。 私は子機を取りにいくのももどかしくて、携帯で、かがみの家に電話をかけた。携帯にかけなかった理由は自分でも良くわからなかった。 何コール目かわからないけど、しばらくして出たのはつかさだった。 「もしもし、柊ですが」 なんだかそういう事務な答え方をするつかさが珍しく感じる。つかさにいうと、こなちゃんのくせにーといわれそうだけどネ。 「あ、つかさ。さっきぶりー」 「あー、こなちゃん、さっきぶり~」 事務的な声がいつものつかさに戻った。それだけで少しほっとする。でも、モヤモヤはとれない。こびりついたシミのように取れない。 「ねぇ、つかさ。かがみ、今いるかな?ちょっと話したいことがあるんだけど」 何を話したいのか、明確にはわからなかった。ただ、そう、このモヤモヤして物足りない感じはかがみの声をきけば消える。そんな気がしていた。 「ごめんね、こなちゃん。お姉ちゃんもう寝ちゃったみたいなの」 体調が悪かったからかな。それとも寝た振りで私を避けているのかな。よくわからないけど前者は心配で、後者は突拍子もない不安だった。 「そっかー。じゃぁさ、かがみが起きたら電話してもらえるように言ってもらえるカナ?」 「うん、わかったよー、こなちゃん」 「じゃぁ、また明日ね」 「うん、また明日~」 電話を切って机に放り出して、私はベッドに転がった。 なんかすごく物足りない。すごくモヤモヤする。 私は考える。かがみのことを。 明日は、話せるかな?少しふざけるのやめたほうがいいかな? でもかがみには、素直には無理だけど甘えられるんだよね。くっついたり、だきついたり。それで顔真っ赤にして怒らせちゃうこともあるけど、かがみがいれば、こんなモヤモヤも不安も。 明日謝ろう。きっと昼休みに反応が冷めていたのは私の所為。多分、傷つけちゃうことを言ったんだと思う。だから謝ろう、できるだけ素直に。 が、しかし。柊かがみが、私達三人を避け始めたのは、この次の日からだった。 何気ないこと(4)へ 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 拝啓、泉こなた様 こんにちは。元気してる?いいこといっぱいあった? 手紙の書き出しって、こんなのでいいのかしら。 手紙なんて年賀状以外で書くのはホントに久しぶり。 最後に書いたのがいつだったのか忘れちゃうくらい。 この封筒や便箋を選ぶのだって結構苦労したのよ。デパートや本屋に行ったんだけど、レターセットってたくさんあるのね。 可愛いデザインのものやシンプルで格好いいもの、アニメのキャラクターもののレターセットとかも売ってて目移りしちゃったわ。 久しぶりに手紙を書く、って思うと凝りたくなっちゃって、選ぶのに随分時間がかかったわ。 べ、別に、こなたのために選んだわけじゃないのよ!単に見てるのが楽しくて…そう!一種のウィンドショッピングってやつよ! う~これを読んでるこなたの顔が目に浮かぶわ…きっと口元を猫みたいにしてニヤニヤしてるんでしょうね。でもって「ツンデレかがみん萌え~」とか思ってるのよ。 言っとくけど、私はツンデレじゃない! ああ~もう!手紙なんて書きなれてないから何を書けばいいのかわかんないわ。 大体今時手紙なんかよりメールをつかうわよね。 メールのほうが安いし手軽だしすぐに返事がもらえるし。あ、でもこなたの場合はそうでもないか。あんたの携帯は当てにならないからね~携帯してない携帯電話ってどんだけよ。 でもさ、私は結構手紙って好きなんだ。メールは確かに便利なんだけど、あくまで通信手段で、手紙はそれ以上に心が伝わってくるような気がするの。 私さ、小さいころ遠くに住んでる友達と文通してたことがあるんだけど、当時は家のポストを見るのが毎日とっても楽しみだったの。 ポストを見て、私宛の封筒が届いてたら、なんだかすっごく嬉しくなった。 この手紙にはどんなことが書いてあるのかな?早く読みたいな。返事はどんなことを書こうかな。 そんなことを考えながら、わくわくしながらペーパーナイフで封筒を開けるの。 そして返事をポストに投函して、次の日にはもう相手からの返事が待ち遠しくてたまらないの。 それに手紙って、いろんな人の手を経て私達のところに届くんだよ。 まずポストに投函されて、それを郵便局の人が回収して、仕分けされて、送り先の郵便局に送られて、また仕分けされて、配達の人が届けてくれる。 そう考えるとさ、手紙ってあったかいな~って思わない? なにより手紙は、メールと違って書くことをじっくり考えられるでしょ?だから、普段言いたいけど言えないようなこととかも、手紙なら伝えられると思うんだ。 大事な事だから二回言うけど、私はツンデレじゃないよ。 でもね、いつもこなたに素直になれないでいるのは本当。 私は昔からそうなんだ。 強がって、意地張って、素直にありがとうって、言えない… でも、こなたの前では素直な女の子でいたいの。 だからこれは、その第一歩。 私はこなたに、ありがとうって、言いたい。 いつも仲良くしてくれて、ありがとう。 そばにいてくれて、ありがとう。 私のこと好きになってくれて、ありがとう。 なによりこの世界に、いてくれてありがとう。 これからも、ずっと、私のそばにいてね。 大好きなこなたへ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「大好きなこなたh」 「だああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 家中にかがみの叫び声が響き渡った。 「こなたぁ!人の手紙を勝手に読むなぁ!!」 かがみの家にこなたが遊びにきた。 かがみが飲み物を取りに部屋をでたほんの僅かな時間に、こなたは机の上にあった自分に宛てた手紙を発見し、好奇心には勝てず読んでしまい、その瞬間をかがみに見つかってしまったのだった。 「返せっ!」 かがみはこなたの手に握られていた手紙をひったくった。 「いいじゃん、宛名は私になってるんだから私に出すつもりだったんでしょ?」 「そうだけど……でもイヤなの!!」 「う~ん、内容が内容だからねぇ~」 「っ////」 「でも嬉しいよ、かがみ」 耳まで真っ赤になって言葉を詰まらせたかがみに、こなたは優しく言った。 「な…なにがよ…」 ぶっきらぼうに答えるかがみの背中にこなたはそっと抱きついた。 「私、ずっとかがみのそばにいるよ…かがみのこと、大好きだから」 「……ばか……」 「この手紙、もらっていい?」 「………うん」 今日は郵政記念日。 1871年(明治4年)の今日、それまでの飛脚制度にかわって、郵便制度が実施されたのを記念して、1934年(昭和9年)に制定された記念日。 この日から1週間を「郵便週間」として、郵便業務のPR活動などが行われる。 ラブレターにありがとうの気持ちをこめて、かがみからこなたへ コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-10-10 12 58 46) 私も欲しい! -- かがみんラブ (2012-09-18 22 52 34) 激しくGJです -- 白夜 (2010-04-25 23 55 56) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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・・・・・埼玉県久喜市に住んでおります、柊かがみと申します。 実家が神社である私がこちらで願うのも変な話ですが、 実家では少々願いにくい事ですので、こちらで願わせて頂きます。 ―――今年こそは、つかさ並みの隠れ天然が治りますように! 偶にやらかす天然ネタで、こなたに弄られるのは正直嫌なんです!! しかも新年早々、『柚子』の事を『カサカサのみかん』と言って、 つかさ含む家族一同から白い目で見られたばかりなのです。 『wishes』 そんな恥ずかしくて実家では願う事が出来ない願いをし、神社の拝殿を後にする。 正月三が日が過ぎた、大学の冬休みのある日。 私はこなたと一緒に神田明神へ初詣に来ている。 ちなみにここの初詣に誘ってきたのはこなたからだ。こなた曰く 『アキバに歩いて行けるから、アキバへの買い物に便利なのだよ~』 だそうで、初詣と趣味の買い物、そして私とのデートを一緒にこなしたいという、 ホントにものぐさなアイツらしい案だ。 3が日の家の手伝いが終わり予定が空いていることと、やっぱりあいつと一緒にいたいという思いから、 こなたの思惑に乗るのは正直癪にさわるけれどOKの返事をした。 するとこなたから『合点承知の助~』とずいぶんと気の抜けた返事をされ、やっぱりやめたろかと考えたが、 断ることをせずに今日こうして来ることと相成った。 少々お祈りが長かっただろうか、隣にいたはずのこなたがいない。 一体何処に行ってしまったのだろうか? そう思い周囲を見渡すと、数メートル先に特徴的なアホ毛のある、見慣れた後姿を見つけた。 アイツ私のお祈りが長いからって、先に行かなくてもいいじゃないか。 そんなに自分の買い物が大事か~?まったく、そんなやつは・・・エイッ!! 「こ~なた(がしっと抱きつく)。お待たせ~。」 「きゃっ、あなた誰ですが?」 「え・・・。」 あれ?もしかして人違い? 「かがみ・・・私、ずっとかがみのそばにいたんだけど。」 「え、間違えました!ごめんなさい!!」 「いえ、いいですよ。」 こなたと間違えた女子中学生と思わしき女の子は、わずかに引きつつもそう私に返し、その場を去って行った。 「まさか、正月一発目からかがみの天然ボケを拝めるとは、今年は良い予感するな~。 これで、実は『今年こそ偶に出る天然が直りますように』って願った後だったら尚良い。」 「うっ‥‥。」 「かがみ~ここは、『そんな訳ないでしょ』って返すとこだよ~どうしたの?」 あまりに的確過ぎるこなたの指摘に驚いた私は、 言葉を発することが出来ず、ボフッと顔を真っ赤にさせる。 「え、まさかのまさか~(ニマー)。」 ぐ、恋愛感情から付き合っている今でも一瞬で好感度がマイナスまで落ちる、ニマニマした表情を向けてきた。 ここで顔を真っ赤にさせて反論しても、いいように弄られるだけだ。まずはお茶を飲んで落ち着こう。 「かがみ~天然直りますようにって言っている傍から、 フタしたままペットボトルのお茶を飲もうとしているよ~(ニマニマ)。」 ‥‥‥‥‥ 「(すごくにこやかに)そんなのフタ取れば良いだけじゃないのー。 ソンナコトヨリ、ハヤクイコー。」 私、割と本気でアップアップなの。こんなときは暖かい目で見守ってね、こなた。 そんな思いを胸に、作り笑顔をしたまま秋葉原方面へ歩を進めた。 「うわ~、ごまかそうとしている作り笑顔がすごいよかがみん・・・ホントに逞しくなったなあ~。」 神田明神通りからこなたがお目当ての店が密集している中央通りへと歩いてゆく。 途中昼ごはんをとる為、こなたお勧めの老舗パスタ店へと入る。店内に入るとこなたから 「かがみんの為に、ガッツリ食べられる大盛りが人気のパスタ専門店を選んだよ~。」 等と言われた。 「うっさい黙れ!」 「でも、大盛りを頼むんだね、かがみん。」 「い、いいでしょ。変更料金安いんだし。」 「かがみ、盛り頼もうとしてるけどさ。」 「何よ。」 「私、メニューに載ってる写真よりも少ない量で、お腹一杯になっちゃうんだよね。」 「それは私に対しての嫌味か?」 「だから私の分のカルボナーラ少しあげるよ。そうすれば大盛りにする必要ないよ。」 「・・・だったら、私の分のずわいガニのトマトソース分けてあげる。私だけもらうのもなんか悪いし。」 「わ~い。かがみと分け合いっこ♪」 こんなちょっとした気遣いが嬉しく、神田明神で下がった好感度はプラスへと戻った。 あとこなたが『わ~い。かがみと分け合いっこ♪』といったときの仕草がとてもかわいらしく、 不覚にもときめいてしまったことは内緒だ。 食事が終わった後そのまま中央通りへと向かい、 こなたがお目当てのアニメショップや同人ショップ、PCショップを巡っていった。 「あ~、やっぱりガンダムカフェはいつ行っても行列で来てるね~。」 「そうね。」 「(かがみの方へチラチラ見ながら)やっぱり、休憩だったら向こうの方が良かったな~。」 「こなた、今日はあんたの買い物メインになっちゃってるんだから、 休憩場所ぐらい私の希望を通してもいいんじゃない?」 私達は今、休憩と称してガンダムカフェを見下ろせる位置にあるヴィクトリアンパブにいる。 店内は英国風の作りとなっておりとても上品で、落ち着いてじっくりと話し合ったり、 一人で飲みに来てもゆったりと出来る雰囲気を醸し出しており、 秋葉原に来るたびに一度は入ってみたいと思っていた。 高いフロアにあるわけではないが、秋葉原駅前の再開発エリア(青果市場跡)の広場 を見下ろす事が出来、行き交うヒトやひっきりなしに発着する電車を眺めることが出来た。 「む~・・・・・・ところでさ、かがみん。神田明神でお願いしていたお願い事の内容なんだけど、 どうして『天然ボケ直りますように』ってお願いしちゃったわけ?」 「う、それは・・・」 かなり弄られるのが分かっているのであまり言いたくないが、ここまできたら仕方が無い。 渋々願うことになった理由をこなたに説明した。 「へ~新年早々そんなことがあったんだ~(ニマニマ)。 見た目で分かりにくかったら、匂いで判別すればいいことなのに出来なかったから、 すごくショックだったんだね~、かがみんはホントかわゆいね~。」 「うるさい。かわいい言うな。」 案の定、新しいおもちゃを手に入れたこどものようにはしゃぐこなた。 「まあそんなかがみもかわいいんだけど、それよりもつかさの声真似がうまかったことに驚いたよ。 かがみとつかさって見た目も性格も違うから、絶対大して付き合いたくない男の子からかがみ宛てに 誘いの電話がかかって来ても、つかさの声真似で『ごめんね~お姉ちゃん今出掛けているんだ~。』 と言う風に出来ないと思っていたよ。」 「なんじゃそりゃ?別にそんな事しないわよ、私は。」 「あと今やっていた親指と小指を立てて行う電話のジェスチャー、決してドラゴンボールの孫悟空を 耳に近付けるってボケじゃないから。」 「そんな発想誰もしないから。ちなみにそれは何かのネタか?」 「こうすると(親指と小指を立てる)孫悟空だけど、こうすると(手をグーにする)クリリン。」 「くだらねえよ。」 こうして上品なヴィクトリアンパブでの、騒々しい午後のティータイムは過ぎて行った。 再びこなたの買い物に付き合い、時刻は午後7時過ぎへと回った。 そして晩御飯として中央改札口にあるテナントビル内の和風ダイニングへ入る。 「『たこわさび、漬物盛り合わせ、軟骨から上げ、お肉屋さんコロッケと生ください。』って 頼んだ訳なんだけど。この注文を組みかえるとさ。」 「何?」 「漬物のから揚げ。」 「食べたくない。」 「生コロッケ。」 「ただのじゃがいもじゃないの。」 「わさび盛り合わせ。」 「嫌がらせか?」 「とまあ、かがみが作った料理となるから不思議だよね?」 「ならねえよ。残りの組みかえられてないのはどうしたのよ。」 「・・・あとは産業廃棄物と化しました。」 「ふざけるな、どんだけ私の料理下手をいじくり倒す気だ!」 和食ダイニングで食事した後、時間も時間だから帰ろうかと思ったところ、 「かがみん諦めなって、もう終電ないんだから~。」 「嘘、マジで?ってこの時間だったら、まだあるじゃない。」 「2次会カラオケ用意してるから朝まで付き合ってよ~。大学の冬休みまだあるでしょ。」 「『2次会カラオケ用意してる』ってお前はどこの宴会の幹事だ!う~んそうね・・・いいわよ、折角だし。」 「やったー、こういう時のかがみって本当に付き合いいいよね。」 と言う流れで、このままオールで遊ぶこととなった。 カラオケではお互いに遠慮することなくアニソン、J-pop問わず 各々好きな曲を入れ、好きなように歌い盛り上げ、大いに楽しんだ。 いよいよ終電が無くなった頃、こなたから『実は今日ホテル予約しているんだ』と言われ、 こなたが予約している、秋葉原駅に隣接している高層のホテルへと行く。 このあいだのクリスマスデートの際に、クリスマスイブ前の予約状況が例年と比べ それほど入っていないという情報を信じ、こなたをホテルへと誘ったが、回ったホテルはすべて満室で 泊まることが出来ず、なんとも言えない寂しさとわびしさを感じながら電車で帰って行った。 ホテルに行くということで、そんな私が強引に引き込んだにもかかわらず、 見事グダグダな結果になったこのあいだのクリスマスデートを思い出し、少しだけ気落ちをする。 そうしてホテルへ着き、12階へと昇り、白にビビッドな赤をきかせた内装のシングルルームへと入る。 寝室と部屋の入口側にあるシャワールームを仕切るのがガラスパーティションなのに驚きつつも、 こなた、私の順でシャワーを浴びた。 シャワーを浴び、濡れた髪をタオルで乾かしながらベッドのところへ行くと 先にあがっていたこなたが、部屋に置かれているマッサージチェアに座り、おっさんのマネをした 子供のように『あ~極楽、極楽』とうわごとのようにつぶやいていた。 こいつにとって普段通りの行動の為、多少呆れつつもわざわざ構うことなく私は自分の髪を乾かすことを続ける。 しばらくしてマッサージチェアに満足したこなたが、ダブルベッドに座る私のそばに座って来た。 「あのさ、かがみ・・・・・この間のクリスマスデートの続き、しよ。」 「え?」 「前のデートの時さ結局ホテルに行けず、最後かがみが我慢しきれず駅のホームで 抱きしめてキスしただけじゃん。」 「そういえばそうだったね‥‥あの時はごめんね、強引に引きずりまわしちゃって。」 そう言って、私はうつむく。 そんな私に対し、こなたはそっと微笑みながら私の手に重ねてきて 優しく語りかける。 「別に気にしなくてもいいのに。本当にかがみは律義で真面目だよね ・・・でもかがみのそういうとこ、すごく大好きだよ。」 「こなた・・・。」 「実はね、今年の初詣願い事『これからもかがみのそばで、過ごしていきたい』なんだ。 はっきり言って自分でもストレート過ぎて恥ずかしいんだけど、偽りの無い気持ちなんだ。 だからさ、これからも一緒に過ごしてゆきたいんだ。だから全然気にしてないよ。」 こなたの柔らかく、けどはっきりと語りかけるように伝える優しい言葉と、 重ねてきている手から伝わるぬくもりが、温かく幸せな気持にさせる。 「ありがとう、こなた。私もねそういつもそう願っているわよ。わざわざ初詣で祈る必要がないくらいにね。 なんかこういう言い方って恥ずかしいんだけど、『君の夢が、私の夢』って感じですごくうれしいな。」 互いに恥ずかしいセリフを相手に伝えつつ、笑いあう。 そしてバスローブ姿のこなたに抱きしめられ、甘ったるいような優しいような匂いに包まれた。 「かがみ、好きだよ。」 「私も愛しているわよ、こなた。」 こうして私達は部屋の灯りを落とし、 私の部屋のベッドよりも弾力性があって、寝心地のよいベッドに入っていった。 コメントフォーム 名前 コメント 続き見せて〜♪ -- かがみんラブ (2012-09-16 23 05 16) 続き来たョこれ。 いやいや、やはり前回?は二人とも満室攻撃で撃沈してたのですね。 オイラにも経験ありますが、その分今回は萌・・・じゃない、燃えますなお二人さん。 GJ!! -- kk (2011-01-11 23 00 06) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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34 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/02/25(月) 23 20 35 1Uv/OP2l アニ研部室 こなた「こうちゃんいるー?」 こう「あ、先輩方。どうしました」 こな「今月のコンプ無いかなと思ってさー。」 こう「ありますよ。あー、ひよりんのオリキャラですか」 こな「そうそうそう。かがみんも見て見て」 かが「・・・はー・・・オリキャラってか何と言うか・・・」 こな「まあ、私的には全然アリだけどね」 かが「こんな感じでずっとほのぼのと話が続くのなら健康的だわね」 こう「まあ、その辺はお察しで・・・。あ、このキャラの同人も一冊ありますよ、どうぞ」 こな・かが「(うっ・・・)」 ボソボソ かが「(ちょっと!覚えがある内容じゃない!)」 こな「(いやー、こんな事細かに見られてたとは・・・)」 かが「(だから学校ではやめようって言ったんでしょ!)」 こな「(えーかがみんもノリノリだったじゃーん)」 こう「アレ、不評でした?キャラのセリフとか高1が描いたわりに臨場感あると思うんスけど」 こな「いや・・・よ、よ、良くできてると思うナー」 かが「そ、そ、そうね。キャラ愛が感じられるわにゃ(噛んだ)。じゃあ、私達これで失礼するんで」 こな「あ、ありがとね、こうちゃん」 こう「いえいえ、いつでもまた来てください」 こう「…(でも学校では控えた方がいいですよ、先輩方)」 380 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/03/03(月) 00 36 06 4OByLZlc ほっかいどーGJ! そして真夜中の一発ネタ行きます。 「はあ?こなたファイトぉ?」 帰り道、こなたは突拍子も無い事を言い出した。まあいつものことだけど。 「そう、四年に一度世界各国のこなたが一堂に会して戦うんだよ」 「そういえば、今年はオリンピックイヤーですよね」 「こなちゃん凄いね~♪」 いや、あんたらおかしいだろその反応は。慣れたけど。 「でね、戦って戦って戦い抜いて、最後に勝ち残った一人がかがみを嫁にできるんだ」 「どこから出て来た設定だよ!」 「ちなみにあたしはネオサイタマ代表の、シャイニング・コナタなんだよ。 あたしのアホ毛が光って唸る!かがみを奪えと輝き叫ぶ!」 「はいはい」 軽い脱力感に見舞われながら、私は適当に相槌を打つ。 その時、前方に大勢のこなたが立ち塞がった。文字通りこなたがいっぱい居る、冗談抜きで。 おお神よ、ここはわたしのパラダイス? 「ふっ・・・遅かったね」 ニヤリと笑うこなた(ネオサイタマ代表)の拳に浮かぶのは毎度御馴染みカドカワの紋章。 コートとカバンが高々と宙に舞う。 「こなたファイトォーーーーー!!!レディーーーGO!!!」 戦えこなた、地球がリングだ! ・・・多分。 「俺の・・・俺のネタなのに・・・」 そして、電柱のカゲで某店長が泣いているのを私は見逃さなかった。 どうでもいいけど。 387 名前:14-586 投稿日:2008/03/03(月) 01 26 24 4EOruEYZ 380 「思いだして、こなた。 あの陵桜祭で見た境地・明鏡至粋…… 曇りのないかがみちゃんへの気持ち、性別も邪魔な常識も取っ払った、本当の気持ち……」 「本当の、気持ち……!」 大丈夫よ、別に。 こなたはもう近寄らないで。 こなたと一緒にいると、辛いのよ!だって、私…… ……こなたぁ…… 「そうだ、あの時かがみは私を拒絶した。だから私は苛立って、あやうくお父さんの罠に…… でも、別れ際の泣きそうな顔、あれは嫌いだから避けたんじゃなくて…… そっか、見えたよっ、かがみの愛のひとしずくっ」 「(ええ、それこそ正しく真の百合百合もーどですっ!!)」 「むぅっ、なんだこの気迫はっ!?今までのこなたのモノとは違う……まさかぁっ!?」 「そうだよ、女同士だからって諦めてたけど、私決めた!!」 「ぬおおおおっ、お父さんも狙っていたのに、キサマがかがみちゃんとケコーンする気かぁっ! だがつけ上がるなよこなたっ、かがみちゃんと神前で」 「ごちゃごちゃうるさいっ、しゃぁーいにんぐっ、うぃざぁーーどっ!」 「ぐぼぁっ!!なっ、こんな馬鹿なぁっ!?この俺がっ、当方腐敗マスターファーザーがっっ、 手も足も出せんなどということがあってぇぇぇ、たまるかぁあああぁぁぁっ!!」 「……諦めが悪いですよ、そう君。あなたはあなたの娘に敗れたんですっ」 ……はっ、まてよ、ということは、最後は恥ずかしい告白の後こなたとかがみんが!! きさまあっ、一体なんてものを想像させるんだあああっ!! 437 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/03(月) 22 59 45 I97ln1Ut こねた 「私がいちばん幸せな時ってどんな時か知ってる?」 「んー限定グッズを手に入れたときとか?」 「ふふ、正解はかがみが隣にいる時だよ」 「…それじゃあ私がいちばん幸せな時も教えてあげよっか」 「どんな時?」 「こなたが私の隣にいる時よ」 459 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:2008/03/04(火)01 22 58 x8BJHZgd じゃあ、ちょっと小ネタでも 「ねぇ、かがみん。」 「んー?何よ。」 「やっぱさぁ。」 「だから何よ。」 「かがみんのフトモモは気持ちいいね~。」 「こ、こら!なんてこと言うんだアンタは!」 「だってさぁ、気持ちいいんだもん。この柔らかさがたまんないよ。プニプにしてるしさ。」 「ほ~う、それは私の太腿に脂肪がついてるってことをいいたいのね。って、頬擦りするな!」 「照れてるかがみんの顔をこう、下から見上げるのもまた格別だね。」 「ホント発言がオヤジだな。」 「でも、照れてるかがみの顔が好きなのは本当だよ?」 「え、あ、う、、、うん。」 「あ、えっと、そのぉ、か、かがみんの膝枕が気持ちいいから、なんか眠くなっちゃったよ。」 「ネットゲームのやりすぎじゃないの?」 「最近はちゃんと寝てるよ!かがみんのひざが気持ち良過ぎるの。じゃオヤスミ。」 「はいはい。」 (あ~、ヘタレだなぁ。私って) 585 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/03/06(木) 19 30 21 toPp/vAV 「こなたー。 ……。 ……こーちゃん。 …………いずみん。 こな……たん? こなこな……。 私の嫁? ……こなた様。 ご主人様……」 「かがみさんや、さっきから私の写真相手になに「ひゃっほう!?」」 こなたに聞かれました。 588 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/03/06(木) 19 58 49 toPp/vAV 585の続き 「かがみんは私の呼び方を考えてたの? ふ~ん(ニヤニヤ)」 「な、何よ! 何か言いたい事があるならはっきりと……!」 「いやいや~、な~んにもないですよ? 未来の旦那様?」 「またあんたは人を馬鹿に……え?」 「期待してるよ?」 「え? ちょっ、待っ……えぇ?!」 「さてと、どこか遊びに行こっか?」 「こなた、今あんた私の事を……」 「ケーキバイキングでも行こうか? さあ行こ行こ~♪」 「こらっ! 待ちなさい!」 後ろから見ても耳が赤いのまるわかりよ、ばか……。 …………まぁ。 あたしも、なんだけどね……/// 654 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/03/07(金) 07 30 03 BvZIjsv6 「こなたー」 「どしたの、かがみ様?」 「ううん、ちょっと呼んでみただけ」 「かがみん」 「どうしたの、こなた」 「何でもないよ。 ちょっと呼んでみただけ」 チュッ 「ん……」 「急にキスしてくるなんて、どうしちゃったのさ?」 「え? ああ、こなたの頬が柔らかそうだなーって思ったら自然に、ね」 チュッ 「はむ……」 「あんただってキスして来たじゃないの」 「いや、かがみの横顔が綺麗だなーって思ったら自然と、ね」 「ふふふ……」 「えへへ……」 「夜ね」 「夜だね」 「一緒に寝よっか、夜だし」 「そうだね。 夜だし、仕方ないよね」 「じゃあ部屋まで手を繋いで行きましょ」 「うんっ」 ……。 「……お母さん達、仲良しだよね」 「お姉ちゃん、眠いよぅ……」 「相変わらず可愛いよね、我が妹よー」 「きゃっ! どこ触ってるのよ、お姉ちゃん!」 「私達も一緒に寝よっか」 「うん……」 655 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/03/07(金) 07 41 05 BvZIjsv6 「朝ね」 「朝だね」 「コーヒーにしましょうか、朝だし」 「そうだね。 モーニングコーヒーだね」 「砂糖はいる?」 「ううん、いいよ」 「苦いわよ?」 「かがみと一緒なら甘くなるよ」 「そっか」 「うん」 ゴク……ゴク…… 「苦いわね」 「苦いね」 「あ……」 「? どうしたの」 「コーヒーのおひげが付いてるわよ」 「え?」 ペロッ 「ん……取れた」 「あ、ありがと……」 「甘いわね」 「甘いね」 ……。 「お姉ちゃん、砂糖いる?」 「あ"ー、お母さん達見てたから甘いのは食傷気味だわ。 ブラックで貰える?」 「うん、わかった」 「……ところでさ」 「何? お姉ちゃん」 「やっぱり可愛いわよね、我が妹よー」 「お姉ちゃん、それ3回目ー」 656 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/03/07(金) 07 53 12 BvZIjsv6 「朝ご飯美味しいわね」 「うん。 でも……」 「何?」 「さっきからかがみん、梅干し食べ過ぎじゃない? もう7個目だよ?」 「……」 「何か隠してる?」 「実は……」 ……。 「妹、聞いた?」 「どうしたの? お姉ちゃん」 「私達に弟か妹が出来るって!」 「ホント!?」 「妹、急いでもち米買ってきて! あと小豆とゴマ塩!」 「どうするの、お姉ちゃん?」 「決まってるじゃない、お赤飯を炊くのよ!」 「ラ、ラジャー!」 「あ、ちょっと待った!」 「な、何? どうしたの?」 「可愛いわね、我が妹よー」 「それ朝から通算25回目!」 「行ってきますのチューは?」 「う……」 チュッ 「……やっぱり可愛いわねー」 「……帰ってきたら絶対仕返しするんだから」 「楽しみにしてるよ、我が妹よ」
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私はこの青いアホ毛のちびっ子、こなたが大好きだ。 しかしそれを口に出せずにいる。 「かがみーん♪かがみーん♪ぎゅう~♪」 こなたがいつものように抱き付いてきた。 私はこの瞬間が嬉しくて嬉しくて仕方ない。 「ちょ、ちょっと!何で抱き付いてんのよ!」 だけど素直になれない私。 嬉しくて仕方ないのに。 「えー!だってかがみと私の仲じゃーん♪」 そうやって一層密着してくる青いアホ毛の女の子。 こんなことをされて私の気持ちが揺さ振られないはずがないのに。 でも、だけど私の手がこの女の子を包み込むことはなかった。 いっその事『私もこなたの事が大好きだよ』と、言ってしまいたい。 そんな衝動をいつも抑えている。 だって、もし私からこの子を抱き締めることがあったら、この子は私のことをどう思ってしまうだろう? 「か、かがみ?!もしかしてそんな趣味だったの!?」…なんて、引かれてしまうかもしれないじゃないか。 いや待て待て。じゃあなんでこの子は私に抱き付く? …ああ、うん、多分からかってるだけ。間違いなくそうだ。 もし私がガチ(?)だと分かればもう引かれて嫌われてしまうかも。 「かがみ~ん大好きー♪」 ぎゅう、と抱き付いてくるこなた。 ああ、もうだめ。ヤバイって。私も抱き締めてしまいそう。 こなた、お願いだからもう私を戸惑わせないで…。 「かっがみーん♪かっがみーん♪」 頬と頬をぺったり合わせてくる。 もう、…だめだって。 「こなたぁー!!私、私も… こなたの事が大好きなのー!!!」 ぎゅぅうううっ!!と抱き締め返してしまった。 あー、 やってしまった…、、。 もう、どうすればいいのかわかんない。 ただ、こなたが好き過ぎて、抱き締めてるのが嬉しくて、、。 私は泣いていた。 何故だか分からないけど。 涙が出るのを抑えられなかった。 ……。 一体どれくらいの時間が過ぎただろう。 こなたは何も言わなかった。 私も何も言えなかった。 あまり働いていない頭の片隅で、 この手を離せば二度と元には戻れないんだろなー、 などと考えていた。 最後の抱擁かもしれない。 温もりを、ずっと忘れたく無かった。 もっとこのまま、感じていたかった。 こなたが正気に戻って私を突き放す瞬間、 それが私の最後の瞬間なのだろう。 「かがみ…」 …来た。 私の夢の終わりが。 「大好き……」 ああ、私はなんでこなたを抱き締めたりしてしまったのだろう。 我慢していればこなたの方から冗談混じりに抱き付いてくれてた毎日が送れたのに。 ほんのちょっとした欲望でそれを棒に振るって私バカじゃないの?! ああもう、私のバカバカバカ… ってあれ?! あ、幻聴か。 って!なんかこなたの方から強く抱き締められてるし?! えっ、何どういう事ー!!? 「かがみぃ…大好きだよ」 ぎゅううぅ~…。 The End. コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-04-23 09 41 40) これいい。これ好き。 -- 名無しさん (2013-02-03 12 40 16) キターーーーー(・∀・) -- 名無しさん (2012-10-24 16 41 45) 自分もかがみんの告白ききたい! -- かがみんラブ (2012-09-20 23 17 58) こ〜の〜バカップルがぁvV(笑) -- チハヤ (2008-08-02 23 48 42) 萌えました (*´Д`) -- ハルヒ@ (2008-06-29 13 17 25)
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架神恭介 Mr.スカー MCヒロシ ニカイア・カルケドン 流樹苗 服部あすか モヒカンザコ太郎 モヒカンザコ先生 清水おしるこ 無神月ルカ 架神恭介 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 男性 その他 0 0 3 2 20 100 100 範囲:世界全体 効果:精神力増加2点 範囲:世界全体※ 時間:一瞬 消費制約:永続戦線離脱 非消費制約1:女子高生のみ 非消費制約2:敵味方区別なし 非消費制約3:1ターン目のみ使用可能 ※MAP全体+ベンチにいるキャラクターも含める ※1ターン目先手でも発動できる Mr.スカー 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 男 その他 0 0 10 1 14 100 0 効果:DP2獲得 範囲+対象:ルール 時間:一瞬 タイプ:瞬間型 スタイル:アクティブ 消費制約:ゲーム終了時にDP3消失 ※ GK注:消費制約は、仮にゲーム終了前にこのキャラクターが死んだとしても支払わなければならない。 ※ GK注:消費制約を支払う段階でDPが3よりも少なかった場合、特殊処理としてDPはマイナス扱いとし、相手陣営の所持DPが0だった場合は敗北する。 MCヒロシ 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 男 0 17 7 3 3 85 100 •効果:即死 -100 •範囲:半径2マス 0.9 •対象:範囲内敵全員 0.7 •時間:瞬間 1倍 •効果付属:なし •補正1:DP5消費 125 •補正2:最終ターンのみ使用可 100 •ボーナス:なし ニカイア・カルケドン 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 男 1年 18 0 5 5 2 87 0 効果1 •1ターン後死亡・条件達成により解除可能:75(精神即死に準拠) •範囲対象 同マス敵:0.8 •時間 1ターン:1倍 75×0.8×1=60 効果2(バステ「契約」に含む カウンター条件を自動で満たすので純粋なカウンターではない) •死亡カウンター付与:75(時間補正大) •範囲対象 同マス敵:0.8 •カウンター範囲 周囲2マス:+1.0 •カウンター対象 ランダム1体:+0.1 •時間 3ターン:3倍 •カウンター待ち受け時間 1ターン:0.7倍 •カウンター回数 1回:1倍 75×(0.8+1.0+0.1)×3×0.7×1=299.25 バステ「契約」効果数値 60+299.25=359.25 FS2:1.2倍 制約 直接通常攻撃で殺せる相手にのみ有効:0.45倍 精神攻撃:+100 カウンター条件後手死亡(敵からの攻撃を除く):+65(半減32.5) 調整 対象が死亡しても効果継続:10 術者が死んでも効果継続:10 精神攻撃ボーナス:+10 国籍ボーナス:名前など3、能力4、キャラ説5:+12 {100-(359.25×0.45)+100+32.5}×1.2-10-10+10+12=87.005≒87 発動率87% 成功率0% 能力の流れ 1 能力発動 2 同マスの対象に対して通常攻撃判定 3 失敗時には何も起きない 4 成功時(=敵死亡時/ただし、敵は死なない)に精神攻撃判定 5 精神攻撃判定成功時に相手にバステ「契約」付与 6 「契約」者は自軍フェイズに味方を殺さなければフェイズ終了時に死亡 7 「契約」者は敵に殺される以外のいかなる死因においても「契約」が周囲2マスの味方キャラにランダムで移動する 8 「契約」者は通常攻撃か特殊能力の直接効果によって味方を殺した場合のみ「契約」が解除される 流樹苗 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 女 2年 0 8 6 3 13 77 100 •効果:移動封印 35 •タイプ:付与型 •スタイル:アクティブ •範囲+対象:隣接2マス敵全員 2.2 •時間:1ターン 1 •消費制約:制約無し 15 •付属効果:壁貫通 10 •FS:13 服部あすか 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 女 1年 0 0 3 2 20 95 100 効果1:2マス強制移動相当:110% 範囲:同マス味方全員:1.4倍 時間:一瞬:1倍 制約:1ターン遅延発動:0.98倍 制限:道連れ死亡あり:0.92倍 制限:味方女性にしか効果が無い:0.75% 効果2:単体で意味のないバステ「いんもーたるα」「いんもーたるβ」付与:3% 範囲:同マス味方全員:1.4倍 時間:永続(実質2ターン):1.5倍 制限:道連れ死亡あり:0.92倍 制限:「いんもーたるα」は味方女性キャラ(服部あすか含む)にのみ付与可能「いんもーたるβ」は味方男性キャラにのみ付与可能:0.75% 消費制約:永続行動不能:40% モヒカンザコ太郎 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 男 3年 20 0 4 3 3 41 100 スタイル:パッシヴ 効果:初期配置から前方4マス目へ登場 ※GK註1 対象:自分 時間:一瞬 制約1:3ターン目開始時に登場する ※GK註2 制約2:スタメンでなければ効果発動しない ※GK註1:壁を越えて登場はできない。壁があるマスが初期配置の場合、壁の手前で登場する。 ※GK註2:登場タイミングは3ターン目の自軍フェイズ開始(後手の場合は3ターン目後手)である。 モヒカンザコ先生 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 男 その他 1 1 9 5 9 100 100 効果1:敵リザーバー召喚 効果対象:同マス一人 時間:一瞬 効果2:敵特殊能力強制発動 オプション:陣営変更なし※1 効果対象:同マス一人 時間:一瞬 ※1 •操作してる間も所属陣営は変わらない(敵のみの能力は元々敵のキャラにしか使えない、味方のみも元々味方のキャラにしか使えない) •制約などは普通に操作した時と同様操作してる側が支払う 消費制約:自分死亡(凄惨な死) 非消費制約1:敵か味方かで効果値が変わるような効果は能力使用後巻き戻しが起こり、なかったことになる ※2 非消費制約2:敵味方無差別が付いている能力は使えない 非消費制約3:単体を対象にする能力の場合は基本対象が範囲内全員の方の陣営しか選べない ※2 戦線離脱や強制移動の効果を発揮して、モヒカンの能力発動処理が全て終わった後で その戦線離脱や強制移動を巻戻して、なかったことにします。 複数の効果を組み合わせた能力で、非消費制約1に該当しない方の効果は 巻き戻されずにそのまま残りますが、そのために何かおかしな処理になってしまう場合は その都度GK判断で処理します。 清水おしるこ 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 女 2年 17 0 5 2 6 100 100 効果1:1マス移動 55 対象:自分 0.75 時間:一瞬 1.0 効果2:通常攻撃 30 対象:同マス敵全員 1.2 時間:一瞬 1.0 制約:自分永続行動不能 40 FS:6 無神月ルカ 性 学年 攻 防 体 精 FS 発 成 男 2年 0 13 9 5 3 79 100 効果: DP1獲得 110 タイプ: 瞬間型 範囲+対象: ルール 1.0 時間: 一瞬 1.0 非消費制約1: 最終ターンのみ 0.65 非消費制約2: 死体のあるマスでしか使えない 0.9 非消費制約3: 消費制約: 防御5消費 +25
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カナカナカナ…… 蜩の鳴き声が聞こえる、初秋の夕暮れ。 畳敷きの和室。外の風を取り入れるよう大きく開かれた窓の外は紅く染まった縁側になっている。その縁側に座り、南中から黄昏へと移ろう空を見上げる女性が一人。 紅が差し込む世界でその女性の髪の色は果たして異端に映るだろうか? 見る者を吸い込みそうな美しい蒼は。 女性は、小柄だった。小柄な体にその体の半分以上の長さの蒼い髪。碧色の目は、時折、誰かを探すように座敷の奥に向けられる。 しかし、待ち人は、来ない。 だから待ち続ける。ただ、茜色が黄金に変わり、それが闇を孕んで宵に沈もうとも、待ち続けるのだ。 風が、そっと、女性の髪を弄んだ。 ひゅう、となる音は、果たして風の音か、彼女の溜息か。 カチ、カチ、カチ……時計が、時を刻む。 すでに耳に飽いたその音、後、どれだけ待てばいいの? 尋ねても、丁度ゼロを刻んだその針は、何も教えてくれない。 一体後どれだけ待てば、私は、あの人に会えるの? 彼女の眼が伏せられ、そこから透明な雫が落ちようとした。 その時だった……。 「こなたっ!」 すでに闇に蝕まれ光を嫌ってその存在を希薄にしていた座敷の奥。そこから、その闇を切り裂くような鋭い声が飛んだ。 それは、まさに闇を切り裂き、彼女の耳を塞ぐ時計の音を壊した。 彼女は、ハッと振り返る。 そこには、彼女の待ち人――想い人が、立っていた。 息を、切らして。 「かがみ……」 彼女は、呟く。その人の名を。 彼女の待ち人は、また、女性だった。 本来、腰まで届く長い髪を後頭で側頭に向けて縛る髪型――ツインテール、彼女の、お気に入りの髪型だった。少し釣り上った眼。いつも優しく微笑む唇は、走ってきたことと彼女の焦りを表わすように、今は半開きになっていて、微かな吐息がそこから漏れている。 蒼髪の女性は、立ち上がった。ツインテールの女性は歩み寄る。 部屋の中央で、二人は、向かい合った。 「お待たせ、こなた」 「待ったヨ、かがみ」 「う……ごめん」 蒼髪の女性の遠慮会釈ない物言いに、少し怯んだツインテールの女性。だが、すぐに立ち直ると、両の掌を勢いよく合わせて、深々と頭を下げた。 「ホント、ごめんっ!! 今日に限って委員会が長引いて……」 そこまで言ってそっと瞳を上げる。蒼髪の彼女は両の頬を膨らまして、あらぬ方向を向いて視線を合わそうともしない。拗ねているのだ。 その様子が年不相応に見え、しかし彼女の身長を考えたらやっぱり相応に見え、思わず、噴き出しそうになったのを堪える。 「ねえ、こなた、怒ってる、よね? やっぱり」 「怒ってないよ」 ぷすぅ、と益々に頬を膨らませる蒼髪の女性。ツインテールの女性はどうしたら彼女の機嫌をとれるだろう、と必死で頭を捻り、思考をめぐらした。 その様子をちら、と横目で見て、蒼髪の女性は、こっちは堪え切れずに噴き出した。 ハッと見上げるツインテールの女性。蒼髪の女性は、微笑んでいた。 「怒ってないよ、かがみ」 天使のような笑顔でこう言った後、急にいたずらを思いついた少女のような顔で付け加える。 「でも、遅れたことは許してあげない」 「えっ? えっ!?」 ツインテールの女性は焦った。蒼髪の女性は、何かを求めている。私が、彼女との待ち合わせに遅れてしまったこと、それを許せる何かを、求めているのだ。 だけど、思いつかない。そもそもさっきからそれを考えているのだ。彼女は、それを分かって言っているに違いない。 蒼髪の女性の、底意地の悪さが、ちょっと恨めしかった。 「どうする? かがみ」 「えっと……」 さて困った、ちっとも頭が働かない。こんな時に限って。 しかも、彼女は効果音のつもりか、カッチコッチと口で時計の擬音を奏でる始末。 ツインテールの女性は、必死になって何かを探した。彼女のくれた、埋め合わせのチャンスに足りうるものを。 そして気づく。彼女の眼に一筋、光るものがあることを。 黄昏から浅闇へ、天照が休息に着く直前、彼女に与えた最後のヒント。 蒼髪の女性は、寂しかったのだ。 ツインテールの女性はふっと微笑むと、蒼髪の女性に向かって歩みを進めた。 元々2、3歩の距離。すぐにそれはゼロになった。 「待たせてごめんね、こなた」 蒼い髪を撫でながら、ただひたすらに、己の謝意を、温もりを、彼女に伝えようとした。ゆっくり、ゆっくり。 抱きすくめられ、撫でられ、最初は憮然としていた蒼髪の女性も、やがては、段々とその表情を緩めていった。 なんとも言えないその表情を見てツインテールの女性は、胸の奥が甘く疼くのを感じた。そしてそれは、蒼髪の女性も同様に。 ――やっぱり私、この子のことがどうしようもなく好きみたいだ。 完全に日が没し、辺りに濃い闇の匂いがむせ返っても、二人は、しばらくの間離れることはなかった。 「かがみ、今日は、何の用だったの?」 秋風吹いて、寒くなってきたため窓を閉め、明かりを灯し、食卓にはほんのりと湯気の立つ質素でいて、温かい料理が並んでいる。 蒼髪の女性は、割烹着を着たまま頓着せずに、ツインテールの女性の膝の上に乗り、甘えている。 そんな彼女を愛しく想いながら、ツインテールの女性は箸を動かしていた。 ふと、箸の動きが止まる。 「こなたに、渡したい物があったのよ」 「渡したい物?」 「そう」 頷き、スカートの中から二枚の紙を取り出す。 「これ、こなたと一緒に見に行きたいと思って」 「映画の、チケット?」 ツインテールの女性は再び頷くと、蒼い茂みに顔を埋めた。 「全然、こなたの趣味に合わないかもしれないけど、でも、とってもいいお話だから。絶対、こなたと一緒に行きたい。ずっとそう思ってた。でも、中々渡す勇気がなくて」 語尾が震えた。蒼髪の女性はそれに気がついた。そうして、ぎゅっとツインテールの女性の体を抱きしめる。 「でも、かがみは誘ってくれたじゃん。勇気、出せたね」 「こなた……」 「でも、今のままだと一緒に行ってあげない」 「え?」 思いもかけない言葉にツインテールの女性は狼狽する。蒼髪の女性はニコッと笑って。 「まだ私、かがみのこと許してないよ」 「じゃあ、どうすればいいのよ」 しょうがないな――蒼髪の女性は言った。 ――ここまで鈍いなんて、まったく、かがみは―― ――じゃ、じゃあ、どうすればいいのよ―― ――んふふ~、かがみ、キスして。それでチャラにしてあげる―― ――えっ!?―― ――お願い、かがみ―― 蒼髪の女性が目を閉じた。ツインテールの女性は一瞬、天を仰ぎ、そうして覚悟を決めた。 「こなた、愛してる……」 そうして、二人の距離はゼロからマイナスへマイナスからプラスへ…… 「ちょっと待ったぁ!!」 と、その時、バンと音をたてて扉を開いて入ってきた人物があった。薄い紫色の髪をツインテールで纏めて、少し釣り上った瞳は瞠目し、息は今の本人の心理状態を表すように上がっている。 突然の闖入者に唇を重ねようとしていた二人は体を離すと、 「何で止めるのよ、かがみ」 ツインテールの女性、柊みきは不満そうに唇を尖らせた。 「止めるわよ! かなたさんも、調子に乗らないでください!!」 かがみに怒鳴られて蒼髪の女性、泉かなたは少し舌を出して照れ笑いを浮かべた。 「ちょっと成り切っちゃいました」 「そうよね、かなちゃん、本当に可愛いんだもの。かがみがこなたちゃんを大好きなのも分かる気がするわ~」 「みきちゃんだって」 キャッキャ、ウフフと盛り上がっている母親‘sを見て、かがみは、はぁ、とため息をついた。 「で、お母さん、髪形変えてまで私に成りきった今の茶番は、一体何?」 「こなたちゃんを誘おうと映画のチケットを買ったはいいが、渡す勇気がなくて中々渡せないかがみがどうやったらこなたちゃんにチケットを渡せるかのシミュレーション」 「な、何で、私がチケット買ったって……」 誰にも知られていないはずの秘密がこうもあっさりばれていた事と、渡せない事に図星をさされて、狼狽率を120%まで上昇させたかがみ。その顔の赤さは夕日よりも赤く、朝焼けよりも鮮やか。 「あの、怒らないでくださいね、かがみちゃん」 「何ですか……」 「実は私、夜のお散歩中に見ちゃったんです。かがみちゃんがペアチケット片手に携帯電話を開いては閉じ、開いては閉じ」 「あぁぁぁぁぁ//////」 「ため息をつきながら‘こなた、こんな映画好きじゃないよね……’」 「あぅ、あぅぅ//////」 「夜空を見上げながら両手を組んで‘お星様、私、どうしたらいいのでしょうか’」 「そ、そこまではしてません!!」 否定するように怒鳴り散らすかがみだが、語尾が震えて、しかも顔が真っ赤なのでどこまでがかなたの脚色なのか分からない。 「ま、そんなわけで、悩める娘の相談、お母さんが乗ってあげるから、大船に乗った気でいなさい」 「かがみちゃん、大丈夫。私も、背後霊で応援してあげるから」 やっぱりキャッキャウフフしているお母さん‘sに呆れるやら、なんやらでかがみは大きくため息をつくと、窓をそっと開けて夜空を眺めた。 (お母さん達にも困ったものよね……二人とも私とこなたにそっくりなんだから、ちょっと気合入れて真似されたら、私とこなたが、き、キ、キス、してるみたいじゃない) 熱くなった頬に夜風が、心地いい。 (な、何考えてるの、私! そ、そりゃあこなたは嫌いじゃないけど私達は、その、女の子同士だし、そんな、愛してる、なんて言えるわけないじゃない!!) キャッキャウフフが妙に意識されてしまう。 (あぁ~、なんでこんなに意識してるのよぉ、もう~!!!) かがみは煩悶としながら、みきとかなたははしゃぎながら、柊家の夜は更けていった。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(^_-)b -- 名無しさん (2023-05-15 17 09 27) なん…だと… -- 名無しさん (2017-04-04 23 39 18) 文章がヤケに文学的なのは これは母が娘達を演じてて 芝居がかってるってことか -- ななし (2011-06-03 12 42 11) うはぁ! 見事にだまされたorz さすが巫女w かなたさんが見えるとわwww 母'sGJ -- 白夜 (2009-10-12 23 50 30) 面白いです! 凄く笑ってしまいましたどうなるかと思ったけど…、まさかここでお母さん達が出て来るとはあながち思ってもいなかった。 見事に騙されましたね -- 名無しさん (2009-05-02 02 59 42) 俺も見事に騙されましたorz… GJ! ちなみに… 頷き、スカートの中から二枚の紙を取り出す。 ↑ の部分で変な想像をしてしまったのは俺の汚点… orz -- にゃあ (2008-10-10 02 26 35) よく読みかえすと、地の文では「こなた」「かがみ」だけじゃなく、 「少女」とか「女の子」みたいな、遠回りにもこなかが二人を指す言葉は使ってないんだな。 これは作者さんの罠にまんまと嵌められたぜGJ! -- 名無しさん (2008-10-09 23 45 01) つーか、かなたさん!柊家に出張ですか? 夜のお散歩(徘徊霊)に背後霊ってあなたは。。。 -- kk (2008-10-07 20 52 21) くっ…ww ふつうにかがみとこなただと思って読んでたじゃないか!!www -- 名無しさん (2008-10-07 10 11 47) あまりの、展開のどんでん返しにビックリしました!!! 最初は普通に、こなたとかがみだと思ってたのが、あんな展開になるとは(笑) -- チハヤ (2008-10-07 05 31 41)